亜鉛の不足と症状

亜鉛ってどんな働きをしているのですか?

 

 

亜鉛は2000種類以上ある酵素のうち約300種類の組成に欠かせないたいへん重要なミネラルで、おもに細胞分裂や新陳代謝、タンパク質の合成、抗酸化、アルコール分解、免疫活性化、育毛などの働きがあります。

 

 

さまざまな効果がある亜鉛ですが、とくに注目すべきは細胞分裂に亜鉛が深く関係していること。新陳代謝が活発で細胞分裂がさかんな組織や年齢ほど亜鉛の必要量は多くなります。

 

亜鉛は体重70kgの男性で2.5gの亜鉛が体内に存在していますが、亜鉛を体内に貯蔵する方法がないためつねに食べ物やサプリメントから補給しなければなりません。亜鉛を多く含有する食物は、肉類、穀物、野菜類と多岐におよびます。なかでも含有量が多い食材は牡蠣(かき)や牛肉、鶏肉、卵、ココア、海苔、わかめ、昆布、カニ、スルメ、白米、納豆、ブロッコリー、レバーなど。

 

 

とりわけ牡蠣は亜鉛が多く含まれていることで知られますが、毎日食べるような食材ではありません。日常的によく摂取する食材で亜鉛が多いのは海苔。亜鉛はビタミンCと同時に食べると吸収率がアップする性質をもつので、食べかたにも工夫してください。なま牡蠣とレモンの組み合わせは美味なだけではなく、栄養摂取面でもすぐれているのです。